皆さんはプロレスというものにどういった印象をお持ちでしょうか?
僕の周りでは肯定的な意見は少ないようで、やれ八百長だ、やれヤラセだといった声をよく耳にします。小学3年生の頃までとても泣き虫で、何かちょっかいを出されても反撃できなかったのが、プロレスを観るようになってやり返せるようになった僕にしてみれば、寂しい話ではあります。否定派の人たちは、一体どのあたりに八百長臭さを感じているのでしょうか?
「ロープに投げられてはね返ってくるから」、「逃げられそうなのに逃げないから」、「勝ち負けが決まってそうだから」、等々。八百長を辞書で引いてみると、「勝負事で、勝ち負けをあらかじめ打ち合わせておいて、表面だけは真剣に争っているように見せること。なれ合いで事を運ぶこと」とあります。つまり、単純な勝ち負けをシビアに追求する世界でのインチキを言う言葉だということです。ただの勝ち負けで語ることができないプロレスにおいては、八百長などという言葉は何の意味も持たないのです。ましてや、なれ合いであんなに激しいことができるわけがありません。
じゃあ、「どうしてはね返ってくるのか?」「何でかわさないのか?」といった声が聞こえてきそうですが、そういった疑問は例えばサッカーに対して「ボール手で持ったらいいじゃん」と言っているのと同じです。野球でヒットを打ったらまず一塁に走ります。間違ってもいきなり三塁に滑り込んだりはしないもんです(小学生の頃にそんな奴がいましたが…)。そんなサッカーや野球を観てもおもしろくも何ともありません。それと同じことです。相手の攻撃を全く受けないプロレスなんか、つまらないことこの上ないわけです。逆に言えば、おもしろい展開に持ち込めるのであれば、技を受けないプロレスもありだと言うことになります。実際その辺を売りにしているレスラーもいます。
真剣勝負を謳っていて実際は勝ち負けが決まっていることが八百長なので、例えば相撲やボクシング、K−1やPRIDEなどがそういったことをすると問題になります(してるような気がしなくもないですが)。しかし、プロレスは単に勝った負けたを競うものではありません。試合の内容や技の鮮やかさ、受け身のうまさ、やられっぷりの良さなど、観るべきところはたくさんあります。レスラーはみんな、真剣にプロレスに取り組んでいるわけです。「プロレス=八百長≒不真面目」という固定観念を捨て、やわらかい頭、考え方でもってプロレスを観てみてください。
Hans
|