カープのハナシK



 巷では日本シリーズで盛り上がっているようですが、カープの今シーズンはだいぶ前に終了しました。65勝75敗4分の借金10。ヤクルトの大失速もあって、最後までCS進出を争い盛り上がりましたが、最後で競り負け5位。昨シーズンは69勝70敗5分の4位だったので、結果だけを見ると後退したことになります。カープの今シーズンを振り返ります。

 

 新球場元年の今年、昨シーズンの躍進もあって大きな期待感に包まれた開幕でした。実際、開幕カードの東京ドーム巨人戦は2勝1分と最高のスタートでした。4番・栗原は開幕から打ちまくりWBC効果、覚醒を感じさせてくれました。しかし、4月7日の甲子園阪神戦。最大6点差をひっくり返される大逆転負けを喫し、しかもその試合で栗原は阪神のよくわからないピッチャーに頭部死球を受けました(僕はサインだったと思っています)。この試合が早すぎるターニングポイントとなり、前半戦突っ走れない原因になったのではないかと思います。事実栗原は調子を落とし、レギュラーに定着してからはワーストと言っていい成績に甘んじることになりました。

 

 4番の不振がそのまま打撃陣の不振になり、ピッチャーがいくら抑えても点が取れず負けるといった試合が目立ちました。「7回1失点で負け投手」、「8回無失点で勝ち負け付かず」などひどい有様でした。歴史的な貧打でした。1、2、3番に俊足を揃えてかき回し、4番で返すという新球場バージョンの野球を標榜しましたが、まったく機能しませんでした。テコ入れで長距離砲のマクレーンを獲得しましたがこれも期待はずれ。大型扇風機と化していました。5番打者の不振も栗原の調子が上がらない原因の一つでした。ピッチャーは5番が怖くないから4番としっかり勝負が出来ますしね。ここに前田がいたらどうだったでしょう?栗原を歩かせたくないから球が甘めに入り、成績も違ったものになったはずです。前田不在はかくも大きく、間違いなく今季の成績に影響を与えるものでした。また、昨シーズン、規定打席には到達しなかったものの3割を打った嶋の不調も大きかった。彼らがいれば、普通にやれていれば、5番が固定でき(仕方なしにじゃなくね)栗原のプレッシャーも緩和されたはずです。

 

 投手陣はどうだったでしょう。今季限りで退任となったマーティ・ブラウン監督の最大の功績の一つに投手陣の再建が挙げられます。就任前は4点台後半だった防御率を3点台で安定させました。積極的な若手の起用も目立ち、前田健太や齊藤悠葵、篠田純平、今井啓介などが頭角を現しました。投手王国の復活を予感させるだけの土台はできあがっています。というか、打つ方がしっかり打っていれば、ルイス・大竹・マエケン・齊藤の10勝カルテットは達成できたと思うんですけどね。ブルペンも安定感を増し、何年か前の何点取っても終盤でひっくり返されるような試合は激減しました。今シーズンのカープのMVPはシュルツでしょう。ルイス共々、来季も絶対に残って欲しい戦力です。

 

 中継ぎは安定しましたが、抑えの永川はシーズンを通して不安定でした。栗原同様、彼の不振がそのままカープの成績に出たようなものでした。敗戦が6、それ以外でも勝ち試合で追いつかれるようなこともありました。抑えたとしても必ずといっていいほどランナーを背負うピッチングで、ベンチやファンに安心感を与えるものではありませんでした。しかし今のカープに永川の代わりはおらず、彼がレベルアップするしかありません。シーズン終盤に足を大きく上げるノーラン・ライアンのようなフォームをやめ、オーソドックスなものにしてからはコントロールが落ち着いたように思います。元々の投げ方が僕は好きなので戻してほしい気はしますが、パワプロでコントロールがGになるようなら考えものです。2008年シーズンは素晴らしいピッチングをしました。カープが上位に食い込むためには永川の復活は不可欠です。個人的に大好きな選手なので、来季は永川劇場新バージョン、凄みのあるピッチングを見せてほしいですね。

 

 この秋からはカープも新体制となり、野村謙二郎新監督の下、秋季キャンプに取り組んでいます。伝統の厳しい練習が復活し、CS進出ではなく優勝を目指して闘うそうです。今シーズンは観客動員数が大幅に増加し球団も潤ったと思うので、しっかりとした補強をして戦力を整え、来季に備えてほしいと思います。

 

 

追伸

 今季は観戦7勝7敗1中止(仙台!)でした。来季こそは10勝目指して頑張ります。

 

 

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